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- 今の会社、なんとなく危ない気がする……
- もし明日会社がなくなったら、自分はどうなるんだろう
そんな不安を抱えながら、漠然と資格の勉強を始めた方も多いのではないでしょうか。

こんにちは、事務のサトウです。
かつて本部事務員として働いていた私も、その一人でした。
自分に自信をつけたくて手を出したのが、難関と言われる社会保険労務士(社労士)の試験勉強です。
結果から言えば、私はその試験に一度挫折しています。
しかし、その「中途半端な勉強」が、後に会社が経営破綻した際、私と家族を守る最強の「盾」になってくれました 。
今回は、倒産という極限状態で、法律の知識がどう具体的に役立ったのか、実体験をお話しします。
挫折中の「社労士勉強」が、まさか自分の会社で役立つなんて
私が社労士の勉強を始めたのは、会社の経営に少しずつ「綻び」が見え始めた頃でした。
前回の記事で触れた「通帳を独占する社長」への不信感から、「何か自分の身を守る武器が欲しい」と焦っていたのです。
試験範囲である労働基準法や雇用保険法を学んでいる最中、テキストには「倒産」「解雇」「未払い」といった不穏な用語が次々と登場します。
当時は「こんなの試験のための知識で、使う機会なんてないだろう」と思っていました。
しかし、現実はテキストよりも早く動いていました。
ある日突然の民事再生発表。
職場の空気が一変し、同僚たちがパニックになる中で、私の頭をよぎったのは、昨日まで暗記していた「あの制度」のことでした 。
テキストの中の「未払賃金立替払制度」が、目の前の救いになった日
会社が経営破綻して、誰もが真っ先に不安になるのは「今月の給料はもらえるのか?」という点です。
本部には、現場のスタッフから「給料はどうなるの?」「来月の生活費がない」といった悲鳴のような電話が鳴り響きました。
もし私に知識がなければ、一緒にパニックになっていたでしょう。
しかし、私は社労士のテキストで学んだ「未払賃金立替払制度」の存在を知っていました 。
これは、会社が倒産して給料が支払われない場合、国(労働者健康安全機構)がその最大8割を立て替えてくれるという制度です。
「最悪、会社にお金がなくても、この制度を使えば家族を路頭に迷わせることはない」
この確信があるだけで、視界がパッと開けました。
事務員として、パニックになる周囲を冷静に見守り、淡々と自分のやるべき実務に集中できたのは、間違いなく「法律という予習」があったからです 。
「法律」というルールを知ることで、会社への恐怖心が消えた理由
会社が混乱期に入ると、経営陣や弁護士から従業員にとって不利な説明や、曖昧な指示が飛んでくることがあります。
「コロナの影響だから仕方ない」
「みんなで痛みを分かち合おう」
そんな精神論で片付けられそうな時、私を支えたのは雇用保険(失業保険)や解雇予告手当の知識でした。
例えば、自己都合退職と会社都合退職(倒産など)では、失業手当がもらえるまでの待機期間や給付日数が大きく異なります。
「会社都合なら、すぐに手当がもらえるはずだ」という基準を知っているだけで、会社側の説明の矛盾に気づけます 。
「会社は嘘をつくかもしれないけれど、法律というルールは変わらない」
この事実は、沈みゆく船に乗っている私にとって、何よりも頼もしい羅針盤でした。
知識があることで、会社に「人生を握られている」という恐怖心が消え、「ルールに基づいて次へ進めばいい」という前向きな思考に切り替えることができたのです 。
合格だけが価値じゃない。事務職こそ「自分を守るため」に学ぶべき理由
私は現在、社労士試験には挫折しています。
膨大な暗記量と、仕事・育児の両立の壁にぶつかり、一度はペンを置きました。
でも、後悔は微塵もありません。
なぜなら、学んだことは「点数」にならなくても、私の「人生」を救ってくれたからです 。
多くの人は、資格を「履歴書に書くため」に取ろうとします。
しかし、バックオフィスで働く私たちにとって、法律やお金の知識は「サバイバルツール(生存道具)」そのものです。
- 今の会社で「何かがおかしい」と感じている方
- 将来のキャリアに漠然とした不安がある方
ぜひ、資格取得を「目的」にするのではなく、自分を守る「盾」を作るつもりで、一歩踏み出してみてください。
たとえ試験に合格できなくても、そこで得た知識は、会社が崩壊するような最悪の瞬間に、必ずあなたを守ってくれます 。
知識という「最強の盾」を携えて
本部事務員として倒産を経験し、その後社長の逮捕という衝撃的な結末を目の当たりにした私から言えることは一つです。
「会社は守ってくれないけれど、知識と備えは裏切りません」
あの時、社労士のテキストを開いていた自分を、今でも褒めてあげたいと思っています。
このブログ「バックオフィスの生存戦略」では、今後も事務職が生き残るためのリアルな知恵を発信していきます。
あなたも、自分だけの盾を一緒に作っていきませんか?